聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

イラク人質事件の?

イラクザルカウィ派に人質とされた香田さんは、残念ながら遺体で見つかった。ご冥福を祈ると共にご家族の皆様にはお悔やみを申し上げる。

今回の事件は、4月の邦人拉致事件に比べて報道の量が少なく、上手く咀嚼できていない点が多い。

そもそも彼が何故イラクに入国したのかさっぱり分からない。ワーキングホリデーでニュージーランドにいて、イラクの状況を深く調べぬまま、旅行気分で入国したのでは?という意見を見るが、これは故人を馬鹿にしすぎであろう。目の前のイラクの状況を見て、イラク人も含めて話をした人すべてが止めるのも振り切っているのだから、彼なりの明確な目的意識があったように思う(彼自身からは、謝罪の言葉と助けを求める声以外は何のメッセージも発せられていないので単なる想像でしかないが)。その目的が何であったのか、もう少しよく考える必要があるように思う。単に平和ボケの若者が物見遊山気分でイラクに行ってしまいました、で片付けてしまうのは、それこそ平和ボケな気がする。

また、ザルカウィ派のテロリストの行動にも腑に落ちない点がある。例えば、香田さんを殺害した後の犯行声明が無い点。テロリスト達は自衛隊の撤退を要求し、容れられないことから、香田さんの殺害に及んだわけだから、要求を拒んだ日本政府に責任を転嫁し、自らを正当化する声明があっても良さそうなもの。未だにそれが伝わってこないというのは何か理由がある?

…などなど、今回の事件は始めから終わりまで分からないことだらけ。もう少し頭を整理してみる必要がありそう。
…と書いている間にザルカウィ派テロリストから犯行声明が出されていた。改めて香田さんのご冥福を祈りたい。