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お気楽金融雇われ人の見聞録

大統領選挙の?

アメリカ大統領選挙は現職のブッシュ大統領勝ちを収めた気配。最終的な勝利宣言は未だ出ていないものの、まずこのまま決まるだろう。ブッシュ大統領が引き続き大統領の職に当たるという事で、小泉首相の在職中は日米関係もこれまでと大きな変化は無く推移することになるだろう。

選挙結果は結果として、今回の選挙を見ていて不思議だったのは、暫定投票(仮投票)なる制度である。

暫定投票とは、正当な有権者であるか不明な人間に対し、とりあえず投票を受け付けておき、後で有権者かどうか確認する制度で今回の選挙から設けられたらしい。

日本の選挙制度では、選挙前の特定時期の選挙人名簿に記載された者だけが投票できることになっていたと思う。したがって、選挙直前に引越しをしたりすると、原則旧住所で投票しなければならないケースが発生し、不便な思いをしたことがあった。また、投票所でも複数の担当者を置いて、わざとらしいくらい何度も本人確認したり、投票用紙を手渡したりするのを見ると、無駄なコストをかけてるなぁと思ったものである。

しかし、暫定投票制度が今回の大統領選挙の投票結果が確定しない大きな要因となっていることは間違いのないところである。アメリカにはアメリカの事情があるのだろうが、ある程度の時間的余裕を見て、選挙人名簿を確定させておき、たくさんの人間を張って、暫定投票のような投票時のイレギュラーな要素を排除することで、迅速な投票結果の集計や選挙結果の確定を実現している日本の選挙制度はかなり合理的な制度かもしれない。