聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

関西電力は大丈夫?

関西電力で杜撰な内部管理による不祥事が相次いで発覚している。

藤洋作社長は謝罪とともに自らの減給などの社内処分を発表したが、原子力発電所の蒸気漏れも火力発電所の検査データ改ざんも、電力供給者としての関西電力の根幹を揺るがしかねない大問題のはず。
それにも拘らず、一連の不祥事に対する経営責任を問う声に対し、藤社長から「不正は火力事業全体に広がっているとは考えていない。美浜事故については信頼を回復するのが使命」などという危機意識のまるで感じられない発言が飛び出してくるのはなぜだろう?美浜原発の事故が起こった直後に福井県知事や経済産業大臣に呼びつけられた時は、あれだけ恐縮していたのに。今回の不祥事に対しても、本気で改善策を講じるつもりがないのかな?

一連の報道における藤社長の言動からは、どうも独善的で無責任な臭いが感じられて仕方がない。また、それ以前の問題として、関西電力という会社ではマイナス情報がきちんとトップに伝わる仕組みがないように見える(あくまで外から見てだが)。
小さなミスへの対処を間違えて会社が傾いた例は枚挙に暇がないが、関西電力がそれらの会社と同じ徹を踏まなければいいが…。