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お気楽金融雇われ人の見聞録

教科書では教わらない大事なこと-最強世代1988 田中将大、斎藤佑樹、坂本勇人、前田健太……11人の告白

セ開幕延期 「早期」主導の巨人完敗
セ・パの足並みが、ようやくそろうことになった。セ・リーグは24日の臨時理事会で、パ・リーグと同じ「4月12日開幕」と「4月中のナイター自粛」を決めた。ファンや選手たちの強い反発や、文部科学省からの2度にわたるナイター自粛要請に、早期開幕を目指していたセも、ついに折れた。
…理事会終了後、巨人の清武英利球団代表は「ベストでもベターでもないが、これが唯一、選手の気持ちや政府の要請に沿う。そうであればその道をとるべきだと思う」と話した。早期の開幕を主導してきた巨人にとっては「完敗」とも言える結末だけに、やや皮肉を込めた表現だったが、表情は淡々としていた。
(2011年3月24日 毎日新聞

プロ野球、というかセ・リーグの開幕いつにするんだ問題もようやく片付いたようで何より。

個人的には東北電力東京電力管内のナイター回避さえ確保できれば、開幕をパ・リーグより多少早くしたって何の問題もないと思っていたけれど、「ごり押し」以外の交渉術を持たないセ・リーグ謀球団のじい様方は政府どころか、選手やファンからもそっぽを向かれて完全敗北に追い込まれてしまったってところか。自業自得以外の何者でもないやね。

それはさておき、今年のプロ野球は88年生まれの世代がプロ野球にそろう年ということで、彼らがどういうプレーを見せてくれるか、とても楽しみ。運営側の歯切れの悪い議論を忘れさせてくれるような活躍を期待。

開幕を前に88年世代の11人へのインタビューをまとめた「最強世代1988 田中将大、斎藤佑樹、坂本勇人、前田健太……11人の告白」が出ていたので買ってみた。

まだざっと読んだだけだけれど、彼らが自分たちの立ち位置やライバルたちとの距離感をどう捉えているかが、よく現れていて実に興味深い。発売中の雑誌Numberの4月7日号でも、「新・黄金世代の挑戦」と称してサッカーの長友や本田、岡崎が取り上げられているけれど、彼らも同じように自分の立ち位置や距離感をとても意識して日々を送っていることが良くわかる。

野球にせよ、サッカーにせよ、その世界で一流といわれる人間が、日々何を思って生活しているのかということは、教科書では教わらないけれど、知っておくべきとても大事なこと。春休みでヒマを持て余している長男Nにも読ませてやることにしよう。自分が取り組む野球というスポーツで頂点近くにいる選手たちの言葉から、何かをつかんでもらいたいな。