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お気楽金融雇われ人の見聞録

カンニングした人間を擁護する人って何考えているんだろう?

入試投稿、山形出身19歳予備校生を逮捕へ
京都大や早稲田大など4大学の入試問題が「YAHOO!JAPAN(ヤフージャパン)」が運営するインターネット掲示板ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は山形県出身で仙台市に住む男子予備校生(19)について、京大入試の問題を掲示板に投稿した疑いが強まったとして、偽計業務妨害容疑で逮捕状を請求する方針を固めた。
(2011年3月3日 読売新聞)

特定早っ!

業務妨害罪で立件できるんだろうか?」でも書いたとおり、偽計業務妨害罪で逮捕できるかどうかは疑問が残るところではあるが、事件そのものは収束に向かいそう。カンニング行為自体が業務妨害罪の構成要件に該当する、なんて言っちゃうと、普通の(っていうのも変だけど)カンニング行為も全部業務妨害罪に該当しかねないからなぁ。

それはそれとして、個人的に今回の件で、すごく気に入らないのは、携帯電話やスマートフォンで外部に回答を求めたカンニングのやり方を、「既存の価値観にとらわれないアイデア」といわんばかりに擁護する人々。

この手の人たちは二言目には「現代社会では個人の頭に記憶できる容量は限界がある」「すばやく検索して必要な解決策を見つける能力が求められている」といった理由付けで、カンニングした人間を擁護しているけど、何を考えているんだろうと思う。

今の入試制度が最善のものとは思わないけれど、それで運用されている以上はルールを尊重してほしいよね。制度が気に入らないからって、後付けで「合格するという目標のために自分で手段を考える人間がいい」なんて言い出したら、それこそ「暴力や脅迫を使ったって、合格証書さえ発行させればOK」なんてところまで行き着いちゃうんだけど、カンニングした人間を擁護している人はそれでいいんだろうか?

確かに彼らが理由に挙げていることが求められていることは否定しないけど、それは「公平な競争条件」が保たれていることが最低の前提ですから。「制度なんて俺様が気に入るように変えてしまってかまわない」なんてのは、独裁国家の独裁者様の考えですよ。

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