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お気楽金融雇われ人の見聞録

本当にカンニング目的だったのかな?

京大入試ネット流出、偽計業務妨害容疑で捜査へ
京都大(京都市)で行われた入試の時間中に、設問の一部がインターネット掲示板YAHOO! JAPAN(ヤフージャパン)知恵袋」に正解を求める書き込みとともに投稿された不正問題で、京大は27日、京都府警に被害届を出す方針を明らかにした。
府警は刑法の偽計業務妨害容疑などで本格捜査に乗り出す。早稲田大、立教大、同志社大で今月行われた一部入試でも、試験時間中に携帯電話から同じハンドルネームで同様の投稿がされ、「回答」が試験中に寄せられていた。
(2011年2月28日 読売新聞)

過去に替え玉受験が有印私文書偽造罪に問われたことがあったけど、今回のケースはカンニング行為をした人物を特定できていないので、偽計業務妨害で告発して警察とYahoo!の協力を得てカンニングの犯人を見つけるというのが最初の目的なんでしょう。多少大げさな気がしないでもないけど、これはこれで仕方ないか。

今回解せないのは、不正行為をした人物は本当にカンニング目的だったのかな?という点。

バレずに合格がもらえると思っていたのかな?京大の話の流れで、不正行為を行っていたであろうことが明らかになった大学ではバレていないのだから、そう思っていたとしても不思議はないか。

最近、次男坊が小学校からもらってきた手紙に「インターネットは匿名ではありません」とはっきり書かれていたことがあった。別に情報教育に力を入れているわけでもない普通の小学校からの手紙で、だ。

ネット上の表示名が実名なのか、匿名なのかを問わず、「何らかの手段で個人を特定できる」という意味では、「インターネットは匿名ではありません」というのは、ことほど左様に広く浸透しつつあるわけ。

確かにハンドルネームを使ってはいるものの、アクセス記録や書き込みログ、各大学の受験者記録などを突き合わせれば、相当高い確率で不正行為をした人物を特定できるように思うのだけど……。もし、この程度で「バレずにカンニングできる!」と考えていたのだとしたら、相当にリテラシーが低いよね。

だからこそ「試験問題を流出させること」そのものが目的だったんじゃないの?といううがった見方もできるわけで。新聞の見出しが「入試ネット流出」となっているのも、本当にカンニングだったかどうか疑念ありってことなんだろう。

それにしたって「なぜ流出させる必要があったのか?」という疑問が湧いてくるんですがね。

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