聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

即身成仏って……

30年以上前にベッドで即身成仏(笑)していたおじいさん、「即身成仏するといって部屋にとじこもった」とか「厳しい人だったので怖くて部屋を開けられなかった」とか小学生以下の言い訳をする遺族に失笑を禁じえないが、報道を読む限り、遺族はおじいさん本人と妻であるおばあさんの年金を不正受給していたということのようだ。この手の税金にたかるフリーライダーというのは、いなくならないものですな。

死亡したことの確認を30年以上も怠っていた行政も行政のような気もするが、実際問題、遺族から出された死亡届が住民票(住基ネット)に反映されるか、現地調査するくらいしか生存確認の手段がないというのは、行政サイドもつらかろうが、これこそ「税金のムダづかい」。事業仕分けみたいなパフォーマンスも良いけど、この手の不公正な公金支出をつぶし込むのも効果があるんじゃないの?

「必要な人・資格のある人に漏れなく支給する」ために多少フリーライダーが発生する程度であれば、甘受すべき社会コストということなのかもしれないが、「消えた年金」問題のように行政の不手際で必要な人・資格のある人に支給が届かなくなっている一方で、こういう「やり得」がまかり通っているというのは公正さに欠けるよなぁ。

税金、年金、健康保険あたりを統合したID制を導入すれば、この辺の不正受給もやりづらくなるように思うんだが、なかなか進まないね。裁判まで起こして住基ネットやID制に反対する人たちって、二言目には「公的『権力』によるプライバシー侵害反対」とおっしゃるわけだが、結果的にこの手のフリーライダーを利しているだけってことに気がつかないのかね?回りまわって自分達も不利益を被っているんだが……。

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