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お気楽金融雇われ人の見聞録

他人事みたいなコメント出している場合じゃないと思いますよ、原口大臣

金融業界に身をおくものとしては、統合⇒トラブルというと、みずほ銀行統合時のシステムトラブルが真っ先に思い浮かんでしまう。荷物の量とデータの量という違いはあるけれど、国民生活(大げさな言い方だけど)に大きな影響を与えうるという点では同じ。

郵便は国民生活の重要なインフラ、公共性が極めて高いから郵便事業ともども民間なんぞに任しておけないから再国営化する……っていうのが、国民新党ひいては与党民主党の主張じゃなかったっけ?先の国会では廃案になったけれど、郵政再国有化法案はもう一度提出するんでしょ?

金融庁は、自分達が大いにたたかれた影響もあるのか、みずほ銀行のシステムトラブル以降、銀行のシステム統合については強い問題意識を持っていて、「システム統合リスク管理態勢の確認検査用チェックリスト」(pdf)まで作って、監視するようにしているわけ。

金融庁のやり方がベストだ、なんていう気はないけれど、高い公共性を理由に郵便事業会社を「官業」に戻すつもりでいるのだから、総務省もそれ相応の監督責任を負う必要はある。今回のゆうパック事業の統合だって、7月に統合すればお中元時期とバッティングすることは総務省も当然わかっていたはずでしょ。

原口総務相はその後の記者会見で、「誠に遺憾で、お中元の時期の遅配により、多くの国民に迷惑をかけた」と述べた。「事前準備が十分でないからこういうことが起きたのではないか」と指摘。ゆうパック日本通運の「ペリカン便」との統合にあたり、準備が不足していたことが混乱の背景にあるとの見方を示した。

だとしたら、こんな他人事みたいなコメント出している場合じゃないと思いますよ、原口大臣。

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