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お気楽金融雇われ人の見聞録

こういうのを居直りっていうんじゃないの?

与謝野氏「議員辞職できない」
新党「たちあがれ日本」の与謝野馨共同代表は10日の結党記者会見で、同氏が昨夏の衆院選自民党比例代表として復活当選したことを理由に自民党内から議員辞職を求める声がでていることについて「私はこの党の5人目の一員で議員辞職せよといわれてもできない」と語った。
(2010年4月10日 日経新聞

確かに衆議院比例代表選挙区選出議員の政党移動について定めた公職選挙法99条の2第1項では、「当該当選人が衆議院名簿以外の政党その他の政治団体で、当該選挙における衆議院名簿届出政党等であるもの」に所属した場合、「当選を失う」定めているから、今回のように新党を結成して離党する場合、法律上の定めとして当選を失うわけではない。
そういう意味では与謝野さんは自身の意思で辞職するかどうか決めればよい。

でも、比例代表で復活当選したというのは、自民党に入れられた票でもって当選したということ。
任期を満了せず離党するのは与謝野さんの勝手だが、自民党に投票した人は「たちあがれ日本」とやらを信任しているわけではない。
「新党」の5人目の議員かどうかなんてのは、人が集まらなかった「新党」の勝手な都合であって、自民党やその支持者の知ったことではないし、それ以外の選挙民にとってはなおさら関係ない。
谷垣自民党総裁の党改革に不満を持って党を出るのだから、自民党時代に得た議席は返上するのが保守・リベラル問わず矜恃ある者の取るべき行動だろう。
こういうのを居直りっていうんじゃないの?

ま、「新党」の底の浅さがよくわかるエピソードではある。

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