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お気楽金融雇われ人の見聞録

バーナンキ議長、必死だな

バーナンキ議長「全銀行の監督、FRBに役割」
【ワシントン=御調昌邦】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は17日、「FRBがすべての規模の銀行監督に十分に参加することが金融政策や金融安定などの中央銀行の機能を高める」との認識を示した。
同日の下院金融サービス委員会の公聴会で証言する内容を事前に公表した。米議会で検討中の金融規制改革で、FRBが金融監督面で中心的な役割を担う必要があると強調した格好だ。
(2010年3月18日 日経新聞

今のアメリカの金融行政は、金融機関の規模や業態によって監督機関が分かれているので、それぞれのカテゴリーの金融機関が監督機関と議会を巻き込んだロビー合戦が展開されがち。

おかげで、FRBが主導して国際合意にこぎつけたバーゼルIIも、米国内の他の監督機関や議会の反対でいまだに軌道に乗らず、FRBの面目はつぶされたまま。
しかも、その間に金融危機が発生して、米国の金融界は大ダメージを蒙ってしまったので、米国の金融監督能力は以前に比べると疑問符つきで語られるようになってしまった。

名誉挽回の策として、監督機関の一元化が出てきたのだけれど、結局これも断念せざるを得ないようだ。 個人的には、FRBの充分な関与が必要という方向性は間違ってないので、バーナンキ議長を応援したいところ。

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