聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

親離れと子離れ by 母

いつも父のブログ見て頂きありがとうございます。
今日は母が書いています。

Nは、家では全く気が散ってしまい、母の逆鱗に触れるは、弟Mにちょっかいだすはで、勉強どころではありません。

で、父に塾の自習室へ行くよう命じられて、平日は自習室で父からの課題や、宿題をこなしています。
自習室では、塾の担任の先生が声をかけてくださったり、気持ちが弱っているとき相談したりしているようです(母は、担任の先生から聞くまで全く知りませんでした)。

熱心な友人達もこの自習室で頑張っているのでせっせと、授業がないときでも通っています。友達につられてか、なかなか課題がこなせないのか、帰りは9時半を過ぎるときもしばしば。
自宅は駅から近いのですが、駅前は全く店もなく原っぱが広がっており、ちょっと一人で帰すのは心配のため、母は駅まで迎えに行っていました。
また、表面ヘラヘラとしているものの、密かに悩んだりしているのはわかっているので、せめて「きょうも頑張った」と母からの心の応援メッセージのつもりで迎えに行っていました。これは彼が集団塾に通っていた頃からの習慣です。

ところが、彼は突然駅まで自転車で行くと言いだしたのです。
一緒に通う友達が自転車できているので、自分もそうしようと思ったのでしょうか。
今まで一度としてそんな事を言ってこなかったのですが。

そして彼は、自転車で駅まで行き、出かけました。
何があったのかなあ。何かが彼の中で変わったのかなあ…

最近、次男坊M(小2)も兄のように電車に乗って隣の駅までヤマハやプールに行きたいと言いだしたので、回数券を買ってやり「行き」だけ一人で行くようになりました。
しかし、夕方のラッシュの時間に終わるので、帰りは心配ですぐに母が車で追いかけています。
別に無理し電車に乗らなくても…と思うのですが、Mはやる気満々で自分で回数券を引き出しから出し、握りしめ、電車の時間を気にして駅に向かいます。

「早くピッてしたい」
彼の目下の野望は兄のようにパスモを持つことのようです。

Nが自転車で出かけた日、心配性の母は、プールに出かけたMを車でなく電車で追いかけることにして、駅に向かいました。Nの自転車は大丈夫か、鍵がかけてあるか、確かめてしまいました。

最近Nの第一志望校の先生のお話を聞く機会がありました。

「中学受験や、子どもの教育に必要な事は?」という司会者の質問に先生は、「自立。親離れ。とくに母親の子離れです。」とおっしゃいました。

この言葉を聞き、なぜだか、涙が出てしまいました。
そして、Nがこの学校から全くぶれないのか少しわかったような気がしました。

今年に入って、母は全くNの勉強に介入していません。
塾の面接から、彼の毎日の勉強から、課題やらすべて父と先生にお任せしています。
模試の結果など父は、母に「君は見ない方が良い」といい、Nがぐずっていても、父が怒っていても母は介入しないという約束になっています。
母は違う部屋で、じっとしています。そして、帰りも一人で帰ると言い出しました。
また1つ、子離れの時がきたのかもしれません。

そういう父も帰りのNの自転車を確かめたそうです。
そして、その日キーキー自転車の音をさせて帰ってきました。

勉強が進んでいるのかわかりません。
でも、少しずつ彼が変わってきているのではないのかなと母は思っています。