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お気楽金融雇われ人の見聞録

気象庁の緊急地震速報は結構スグレモノです

「緊急地震速報」の一般向け実験開始 東京・立川など3カ所
気象庁は13日、地震の初期微動をとらえ、大きな揺れを直前に知らせる「緊急地震速報」の一般向けのモデル実験を国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)など3カ所で実施すると発表した。来春にもスタートする一般向けの情報提供に備え、運用時の課題を探るのが狙い。
……気象庁の速報を受け、サイレンとともに「地震が来ます。あと○○秒で揺れます」などと放送し、対処を促す。清武町は震度3以上、同災害医療センターは震度4以上、愛知工大は震度5弱以上の場合に放送する。
緊急地震速報は8月から公共交通機関や民間企業などで先行運用が始まった。高い精度で震度予測に成功しているが、一般向けの情報提供はパニックを引き起こす懸念もあり、予備実験で伝達方法や効果などを検証することにした。実験地域は今後、順次拡大する。(産経新聞 2006年11月13日)

気象庁が提供している「緊急地震速報」の情報端末、私の職場にもなぜかおいてあって(モニターをやっているらしい)、たまに「ポーン。地震がきます。あと○秒で揺れます」とか言ってます。職場の端末はモニターということで震度ゼロから予報を拾うので、ほとんどオオカミ少年みたいなものですが、揺れを体感できる震度3くらいだと端末のカウントダウンがゼロになったあたりで「きちんと」揺れがやってきます。予報の精度はかなり良いので、初めて見た時は結構感動します。

しかし、端末が何度か小さな地震を捉えたところを見てわかりましたけど、震度6の地震が来る予報なんぞされた日には、机の下に潜るくらいしかやれることはありません。逃げるといったって、10秒ではどこにも逃げられないということが身をもってわかりました。地震に対する意識付けという点では良い機械だと思います。

ちなみにこの端末、地震波が届く10秒前からカウントダウンを始める仕様になっているのです。やってくる地震波が震度ゼロなら笑っていられますが、震度6が来そうだという状況で端末が淡々とカウントダウンを続けている図を想像すると、パニック映画のワンシーンそのものですよね。くわばらくわばら。