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お気楽金融雇われ人の見聞録

どのくらい有効な戦略なんですかね?

郵政造反組、落選議員も復党へ…自民が調整入り
自民党は、昨年の衆院選郵政民営化に反対して離党した「造反組」の復党について、無所属議員に加え、落選した前議員の一部についても復党を認める方向で調整に入った。
来年夏の参院選に向け、前議員らの協力が必要だと判断した。19日の沖縄県知事選後に党紀委員会を開き、手続きに入る方針だ。……
復党問題を巡っては、安倍首相が10月上旬、都内で、森元首相や中川幹事長、青木参院議員会長と会談。青木氏は「参院選は1人区が勝負なので、造反組の支援がないと勝てない。なるべく早く復党させなければいけない」と主張し、無所属議員12人の復党を軸に検討することで一致した経緯がある。(読売新聞 2006年11月6日)

自民党の執行部は、来年の参議院選のためには必要な戦力だから、きちんと踏み絵を踏ませて復党を…なんて言っているみたいです。あれだけの大見得を切って党を飛び出した自称「憂国」議員が、どの面下げて「亡国の党」自民党に戻るんだというのは興味津々ではありますが、戻りたくてしょうがない議員、戻したくてしょうがない議員にとってはそんなのどうでもいいんでしょう。踏み絵なんて大げさな単語使ってますが、実効性は全く期待できなさそうだし、歴史上踏み絵に準じた人々に失礼な話です。

それにしても実際問題として、参議院選挙をにらんだ党の戦略としての有効性もどのくらい期待できるんですかね?
こういう戦略が出てくること自体、造反した参議院議員のいる選挙区は造反議員が強くて議席確保が期待できるということなんでしょうが、それ以外の都市部の票は一斉に逃げ出しそうな気がします。個人的にも今回の措置はドン引きですね。

まぁ問題は、民主党がこの自民党のあまり上策とは言えない戦略につけ込むことができるかどうかなんでしょうね。小沢党首の再任以後の民主党の右往左往ぶりを見る限りでは、「自民党がそんなくだらないことするなら、民主党に入れるぞ」ととても書けないですよね。それがまたなんとも歯がゆいのですが……orz