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お気楽金融雇われ人の見聞録

北朝鮮の核実験雑感

北朝鮮が核実験に踏み切りました。

実際にどのくらいの規模の核実験だったのか、核弾頭をミサイルに載せる技術は確立したのか、とか今ひとつ分からないことが多いですが、これで北朝鮮は口先だけで日本人全員を人質にすることも可能になったわけですから、日本としては「現実にそこにある危険」として、北朝鮮の核に向かい合わなくてはいけなくなりました。気が重いなぁ。

今後は、経済面の制裁はもちろんのこと、ミサイル防衛システムの早期レベルアップなど、物理面(軍事面)での圧力もそれなりに必要になりますね。具体的にどうやって体制や法を整備していくか具体的に考えるべきフェーズに入ります。日本がこれまで避け続けてきたイシューであり、具体的に考えようとすればするほど気の重いテーマではありますが、仕方ありませんな。

それにしても、韓国や中国の「太陽政策」なる宥和政策は、北朝鮮に利用されるだけ利用されて、時間の浪費以外の成果を何も生み出さないまま破綻しましたね。宥和政策といえば第一次大戦後のドイツに対するイギリスの失敗が有名ですが、今回の韓国の失敗もイギリスと同じくらいの失敗となりそうです。結局、民主的プロセスの働かない独裁国家に対する宥和政策なんてうまくいきっこないという教訓は今でも生きているということですね。