聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

安倍内閣発足

安倍内閣が発足しましたね。出遅れましたが雑感を。

早くから安倍総裁誕生に尽力した中川秀直氏を幹事長に起用するなど、「論功行賞」だと言われていますが、まぁそれは当たり前でしょう。政治の世界が「友情と打算の二重構造」なのは、何も旧YKKに限った話じゃ無いわけで、味方になりたい人がたくさんいるのに、わざわざ身の回りを敵で固める人はいないでしょう。新たに大臣の座を射止めた人々は、お手並み拝見というところです。

個人的に注目したのは首相補佐官を5人置いた点。いずれも安倍さんが以前から問題意識を持っている分野に気心の知れたメンバーを置いたという形ですが、首相補佐官の担当分野とかぶる大臣の位置づけってどうなるんでしょうね?

読売新聞は、「権限の重複が懸念されるのは、国家安全保障担当の首相補佐官と、外相・防衛長官、教育再生担当補佐官と文部科学相だ。自民党幹部は『指揮系統をはっきりさせないと、官僚は閣僚に従うか、官邸の指示を優先するか迷うことになる』と指摘した。」と書いていますが、小泉内閣時代の金融財政担当大臣と財務大臣の関係で考えれば、直接首相の意向を受けて動く首相補佐官の方が地位は軽くても発言力は強い、ということになるのかなと思います。

そういう意味では、麻生さんや久間さんは結構動きづらいのかもしれませんね。