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国会図書館サイトで近代史料を公開

昭和天皇のコメントを記載したとされる富田元宮内庁長官のメモで大騒ぎになっていますが、政治的な思惑はともかく、真正な史料であれば貴重なものだと思いますので、是非学術的な調査・研究は進めてもらいたいところ。いずれは、こんな感じでウェブ上でも閲覧できると良いのではないかと。

国会図書館、日本の近代史料をHPで公開~坂本龍馬直筆の政体案など150点
国立国会図書館20日、政治家や軍人の書簡など約150点を公開するWebサイト「史料にみる日本の近代―開国から講和まで100年の軌跡―」を開設した。これまで、これらの史料の大半は国会図書館内の「憲政資料室」でしか閲覧できなかった。利用は無料。
同サイトでは、国会図書館が所蔵する政治家、官僚、軍人の手紙や日記などを中心とした原史料約150点を公開。政治史の裏話に関するコラムや歴史資料を解説するコーナーも設け、ペリーが来航した嘉永6(1853)年から対日講和条約が発効した昭和27(1952)年までの100年間の歩みを紹介している。(INTERNET Watch 2006年7月21日)

国会図書館が開設したサイトはこちら⇒「史料にみる日本の近代―開国から講和まで100年の軌跡―」。

ざっと眺めてみましたが、「日米和親条約写」(達筆すぎて読めません)や「西南戦争の戦闘記録」に始まり、戦後の「憲法改正草案要綱」まで日本史の資料集を見ているみたいで興味深いです。個別に解説を読みながら資料を見ていくのも良いですが、主だった資料をざっと見るためにスライドショーまで用意されていて、まさに至れり尽くせりです。

国会図書館のサイトなんて、書籍検索でしか使ったことが無かったのですが、こんな面白いコーナーがあったとは。この「史料にみる日本の近代」は、国会図書館サイトのギャラリーから辿ることができ、ほかにもいくつか展示が出ています。なんちゃって法科大学院生としては「日本国憲法の誕生」辺りをおススメすべきなんでしょうが、一押しは「日本の暦」。江戸時代の大小暦の謎解きを楽しむことができます。ぜひ一度ご覧あれ。