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昭和天皇、A級戦犯靖国合祀に不快感

何でこの時期に?と思ったけれど、この時期だから出てきたのかな。

昭和天皇A級戦犯靖国合祀に不快感・元宮内庁長官が発言メモ
昭和天皇が1988年、靖国神社A級戦犯合祀(ごうし)に強い不快感を示し、「だから私はあれ以来参拝していない。それが私の心だ」と、当時の宮内庁長官富田朝彦氏(故人)に語っていたことが19日、日本経済新聞が入手した富田氏のメモで分かった。昭和天皇は1978年のA級戦犯合祀以降、参拝しなかったが、理由は明らかにしていなかった。昭和天皇の闘病生活などに関する記述もあり、史料としての歴史的価値も高い。(NIKKEI NET 2006年7月20日

しばらく小泉首相靖国参拝に絡んで賛成派、反対派とも色々な意見が出てくると思うけど、こと小泉首相に関して言えば、このメモが出てきたことで尚更靖国参拝は止められなくなったんじゃないでしょうか。

これまでずっと「今年も参拝する」と言い続けてきて、突然参拝を中止すれば、当然このメモの影響があったと勘ぐられることになりますが、それって天皇の言動が政治的な影響力を持っていることになってしまいます。天皇の象徴性を守る観点からも、小泉首相は今年も参拝するんでしょう。

個人的には、最近は「宗教法人靖国神社」のあざとさというか、胡散臭さというかが鼻につくようになってきたので、政治が靖国神社と過度の関わりあいを持つのは如何なものか、とは思います。思いますが、その一方で靖国神社以上にあざといどこぞの宗教団体に対するカウンターウェイトの役割を「結果的に」果たしているのも事実なんですよね…。