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お気楽金融雇われ人の見聞録

世界が驚いた

「世界を驚かす」金総書記が文書
北朝鮮が強行した長距離弾道ミサイルテポドン2号」を含むミサイルの連続発射について、北朝鮮の元特殊部隊員で、情報機関・国家安全保衛部の高級幹部だった権革(クォン・ヒョク)さん=ソウル市在住=は五日、東奥日報社のインタビューに答え、金正日総書記が発射前に軍幹部に対し「一度、米国と日本、世界を驚かせてやろうではないか」といった内容の文書を通達していたことを明らかにした。
…権さんによると、国家安全保衛部幹部からの情報で「米国と日本がどのくらいおびえるか様子を見てみたい、何より、北朝鮮のミサイルの実力を見せておきたい、という意図が金総書記ら北朝鮮トップにあったのではないか」と語る。
七発という過去に例のない発射数については「こんなに武器がたくさんあるということを世界に見せつけるため。北朝鮮のミサイルの能力を低く見積もっている、米国をはじめとした世界に対する示威行為だ」と国際的なデモンストレーションであることを強調する。(2006年7月6日 Web東奥)

「こんなに武器がたくさんある」って、小学生かよ…orz

事実とすれば全世界が驚いて、かつ、その発想に涙するようなレベルのお話。荒唐無稽と笑い捨てるのは簡単なのですが、お隣の同胞国家の一部でもこんな話しがあるようです。ちょっと前まで日本国内でも同じようなこと言っていたグループがあったような、無かったような。

【ミサイル発射】韓総連「米国と日本は自業自得」
5日の北朝鮮によるミサイル発射をめぐり、韓国国内の一部団体が「米国と日本は自業自得」、「民族の自信と団結力をより一層強固にする契機」と主張した。
南北共同宣言実践連帯はこの日、「北朝鮮の発射体がミサイルにしろ人工衛星にしろ、これは北朝鮮の正当な自主的権利であり、米日両国の北朝鮮敵対政策・戦争策動に対する自衛的措置であるため、国際社会がどうこう言うべき問題ではない」と主張した。
韓国大学総学生会連合(韓総連)、民主主義民族統一全国連合もこの声明を支持し、論評に掲載した。(2006年7月6日 朝鮮日報

日本国内の民潭が総連との和解を白紙に戻した(和解自体、執行部の独走っぽかったですが)のと比べると、その現実認識の落差にも驚きです。民潭は実態として朝鮮半島よりは日本の方が利害関係が濃いので、日本の見方と近しいのは当たり前といえば当たり前なのですが、それにしてもねぇ。

…あの半島の一部だけ、首領様の「閉鎖空間」の中にあった、なんてオチじゃないだろうな。