聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

未払い300億円

toto手数料144億未払い、りそな銀が提訴検討
りそな銀行スポーツ振興くじサッカーくじ、toto)を運営する独立行政法人日本スポーツ振興センター」に対し、未払いになっている販売委託手数料など約144億円の支払いを求める最終督促状を送付したことが、18日、明らかになった。
5月中旬までに具体的な返済計画が示されなければ提訴に踏み切る方針だ。りそな銀はぎりぎりまでセンター側と返済方法を調整する方針だが、国の監督下にある独立行政法人が訴えられれば異例の事態。販売低迷が続く今後のtotoのあり方にも影響を与えそうだ。(YOMIURI ON-LINE 2006年4月19日)

144億円の未収金ですか。これでも1年以上未払いになっている分だけで、最近の未払い分を含めると300億円近い支払いが滞っているというから驚きですね。totoが販売不振なのは知っていましたが、販売手数料も支払えないほどの窮状に陥っているとは。

この未収金は貸出金ではありませんが資産自己査定の対象になるのかな?なるとすれば、手数料の支払いができず、一部手数料債務の免除も受けていますから、完全に破綻懸念先ですね。このまま放っておくとりそな銀行は引当率60%として85億円近い引当金(未払い300億円とすれば240億円)を計上しなければいけませんから、そりゃ督促状も出すでしょう。

しかし、totoはどうしてここまで盛り上がらなかったんでしょうね?

私も何度かtotoを買ったことがあるのですが、確かに買ってもあまり面白くなかった覚えがあります。学生時代、競馬にハマっていた時期もあるので、この手のギャンブルが嫌いというわけではないはずなんですがね。

ひとつ思ったのは、競馬でいう「単勝式」が無いのがつらいなということ。既に言い古されているのでしょうが、自分が応援するチーム以外のチームの勝ち負けまで予想するのは私のようなあまりコアで無いファンにとっては正直しんどいですね。極端なことを言えば自分の応援するチーム以外の勝ち負けはどうでもいい。

これが競馬だと勝てそうで勝てないブロンズコレクター(ナイスネイチャとか)一筋で応援するため単勝しか買わないという楽しみ方もあるわけですが、totoはそういう楽しみ方ができないですからね。そのあたりが広い層のファンを集められなかった原因ではないかと。