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お気楽金融雇われ人の見聞録

やっぱり駆け引きのある競技は面白い!

トリノオリンピックから初めて正式採用されたスノーボードクロスを見て、改めて再認識しました。

冬のオリンピックの競技は、フィギュアスケートのような採点ものの競技やアルペンスキーやスキージャンプのようなタイム・飛距離などをを競う競技のように、それぞれの選手が高みを目指して演技や競技を行って優劣を決める競技が主流です。こういった競技は、選手の極限の演技や競技を緊張感を持って見ることが楽しいのですが、ずっとハンドボールをやってきた身からすると、もう少し競技の中で駆け引きを見てみたいなという思いがありました。そんな観点からすると、息詰まる神経戦を延々と続けるカーリングなどは実に面白い競技です。

で、スノーボードクロスですが、この競技は、同じスノーボードの競技であるハーフパイプや回転・大回転などの競技と違い、4人一組でレースをして上位二人が勝ち抜ける方式のトーナメント競技です。カーブあり、ジャンプありのトリッキーで、広いとは言えないコースでレースが行われますので、カーブやジャンプを利用しや追い越しや接触による転倒が当たり前のように起こります。そのレース中の選手同士の駆け引きが実にスリリングです。例えるなら、F1やGTなどのカーレースで、鈴鹿サーキットの第一コーナーやヘアピンカーブ、シケインなどでの突っ込み勝負や最終コーナーからの立ち上がり競争をスノーボードで展開する競技と言えます。

今回、日本から一人だけ出場した千村格選手は、見事予選を勝ち抜いて決勝トーナメントに進出しました。順位は16位でしたが、準々決勝も13-16位決定戦も、積極的に攻めた結果、他の選手と接触して転倒しまったように見えましたから、もう少し運があれば違った展開になっていたかもしれません。これは面白い競技を見つけることができました。