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お気楽金融雇われ人の見聞録

「共働き型」の育児支援制度

企業の育児支援、「共働き型」加速
企業が子育て支援に力を入れる背景には、年功序列に代わる成果主義型の人事制度の広がりがある。賃金格差を認める代わりに、多様な働き方を求める声が従業員側に高まった。少子化により、女性が将来の貴重な戦力になるという企業側の思惑も、制度導入に拍車をかけている。(asahi.com 2006年2月15日)

「共働き型」の育児支援は良いのですが、母親が育児をすることを暗黙の前提にしてしまうと、せっかくの制度も機能しないように思います。

女性が出産・育児に関連して柔軟に休暇を取ったり、勤務時間を調整できるようにするのと同じように、男性も育児関連の休暇取得や勤務時間調整がやり易い職場環境、というより企業文化を作ることが重要でしょう。例えば、子供が風邪を引いた時に病院へ連れて行くため数時間の遅刻(時差通勤)は当たり前とか、授業参観のための時差通勤や休暇は当たり前という職場にしていかないと、単に働く母親の負担が重くなるだけではないかと思ったり。

ちなみに私の職場のボスは、ボス本人は仕事大好き人間なんですが、部下に対しては「仕事より家族優先しろ」と公言しているので、私も遠慮なく運動会明けの休みに合わせて休暇を取ったり、授業参観のために休暇を取ったりしています。小さいことかもしれませんが、子供たちには実にウケが良いし、自分も普段見られない子供の様子を見ることができるのでオススメです。妻によれば、他にも出勤前にちょっとだけ授業参観に顔を出すお父さんもいるようですから、ゆっくりと状況は変わりつつあるのかもしれませんが…。

結局、キモは育児支援の制度があるか無いかという制度面ではなく、職場の上司や同僚の理解があるかどうかという環境面にあるということですね。