聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

1週間でパンクって……

ライブドアは相変わらず情報が錯綜していて、どれが真実なのか見極めにくいですね。ま、粉飾決算が事実だったとすれば、上場廃止も含めて、それ相応の責めを負ってもらうしかないでしょう。なんだか一部に政局に結び付けたがっている方々がいますが、ちょっと無理筋ではないですかね?好きにやってよという感じです。

問題は東証の方です。1月10日にシステム増強したばかり(株式売買システムの能力増強について)なのに、もうパンクですか。どういう見通しでシステム増強の計画を立てていたんでしょう?

東証、全銘柄の取引停止
東京証券取引所は18日午後2時40分に株式の全銘柄の取引を停止した。「ライブドア問題」をきっかけに個人投資家などからの小口の売り注文が殺到、売買システムに支障をきたしかねないと判断した。証券取引所が自らの判断で株式の売買を全面的に途中停止するのは取引所開設以来初めて。回復基調が鮮明になっていた日本の株式相場に水を差すとともに、東証の管理責任が問われそうだ。(NIKKEI NET 2006年1月18日)

東証のプレスリリースを見ても「1日あたり、900万件までの注文受付が可能となりました」としか書いてありません。約定件数に上限があるという事前の周知はされていないはずです(上限があること自体は当然ですが)。約定件数の上限の事前周知もないまま大量の注文が殺到した今日になって、前場が終わった段階で後場の途中で売買停止もありうるなんてアナウンスすれば、更なる投売りを呼ぶことは火を見るより明らかです。

先日のみずほ証券ジェイコム株誤発注事故のときもそうでしたけど、とにかく東証は何事に対しても見通しが甘いですね。