聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

欧州版「あの国のあの法則」

2012年のオリンピックは、大方の予想通りパリとロンドンの一騎打ちになりましたが、下馬評を裏切ってロンドンが開催都市に決まりました。

それにしても、最近パリというかシラク大統領には「あの国のあの法則」が発動しているんじゃないかという出来事が続いています。

今回のオリンピックもそうですが、EU憲法採択が国民投票で否決されてEU内での主導権を失ってしまったり、中国への武器輸出解禁を延期せざるを得なくなったり、「料理のまずい国は信用できない」とイギリスを揶揄したことでイギリスメディアから一斉砲火を浴びたりと、とにかく散々です。

唯一良い目を見たのは、ITERの建設場所を日本から奪い取れたことくらいですかね?

しかし、これも立花隆大先生に「日本はITERを誘致できなくてよかった」などと一刀両断にされてしまっているように、ITER建設の資金負担が重過ぎるため、財政を圧迫するとお膝元のフランスでも批判が出ているようです。

そうそう、フランスがいち早く共同提案国に名乗りを上げてくれた国連安保理改革のG4提案も、当てにしていた大票田、AU諸国が独自の安保理改革案を提出する動きを見せており、もはや風前の灯となっています。

むぅ…、欧州版「あの国のあの法則」発動中ですな。