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お気楽金融雇われ人の見聞録

イギリス当局は油断していたのかな?

ロンドンのバス・地下鉄を標的にした同時多発テロ、イギリスの外相が一連の犯行はアルカイダ関連のテロと断定したようです。テロ対策には長けているはずのイギリスでテロが起きたことに驚きましたが、イギリス当局が油断していたのではないかという見方が出ています。
英のテロ認識に誤算、警戒レベル引き下げていた…英紙
英紙ガーディアンは7日、英対外情報部(MI6)や国家保安部(MI5)、警察関係者で作る政府の統合テロ分析センター(JTAC)が先月、国際テロ組織アル・カーイダによるテロの警戒レベルを引き下げていたと報じた。
同センターは、アル・カーイダ指導部は英国内で組織的テロを実行する能力がないと判断。「中度の厳戒」としていた警戒レベルを、「(脅威が)実在はする」に落とした。「アル・カーイダと緩い関係を持つか、あるいは全くの単独の個人・グループ」だけに焦点を当てていたという。(YOMIURI ON-LINE 2005年7月8日)
名だたるMI5やMI6が、どういった情報に基づいて警戒レベルを下げたのか分かりませんが、9/11のことを考えても、アルカイダの情報戦のレベルは相当高いものがあるんでしょう。

翻って日本の対テロ情報のレベルはどの辺にあるんでしょう?地下鉄を標的にした無差別テロというと、私は10年前の地下鉄サリン事件を思い出します。私の認識では、オウム真理教に対する警戒感はもたれていたものの、あのテロそのものは不意打ちに近かったように思います。

あのころと比べて、日本のテロ対策は向上したんでしょうか。早速、警戒レベルを上げて対応してくれているようですが、こんなニュースが入ってくると実害は無いとはいえずっこけてしまいます。日本警察頑張れ!
ロンドンの同時テロ発生で警備が強化される中、東京都千代田区一番町の英国大使館で8日午前5時ごろ、犬の散歩をさせていた大使館職員が、中庭に不審な男が立っているのを発見。駆け付けた警備員が建造物侵入の現行犯で男を逮捕した。
逮捕されたのは住所不定、無職有吉勝美容疑者(58)。 警視庁麹町署の調べでは、同容疑者は大使館の塀(高さ約2.5メートル)を乗り越えて侵入したとみられ、「がんを宣告され、亡命しようと思った。テロのことは知らなかった」などと供述しているという。 (時事)