聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

こども救急ガイドブック

急病ガイド配ったら小児救急1~2割減 厚労省研究班
専門医不足が指摘されている深夜など時間外の小児救急病院で、初期症状への対応などを記した「急病対応ガイドブック」の冊子を患者の保護者に配ったところ、4カ月後には患者数が前年より1~2割減ったことが厚生労働省の研究班の調査で分かった。担当した国際医療福祉大三田病院の保科清教授(小児科)は「ガイドブックがこれほど効果をあげるとは思わなかった」とし、全国配布の検討を厚労省に求めたいとしている。(asahi.com 2005年6月7日)
「急病対応ガイドブック」で検索してみたら、栃木県と栃木県医師会が発行している「こども救急ガイドブック(PDF)」が見つかりました。記事でふれられている「急病対応ガイドブック」とは違うものかもしれませんが、熱が出たときやひきつけを起こしたとき、下痢をしたときなど主な症状ごとに救急外来にかかった方がいいのか、通常の診療時間まで様子を見ても大丈夫なのかがまとめられています。

内容的には、それこそ家庭の医学や育児書などにまとめられているものと大差は無いのかもしれません。ただ、小さな子供は症状の変化が激しいし、悪化するのが夜だったりすることが多く、親としては朝まで様子を見ていいものか見極めがつかないのが困ります。放置しておいて後遺症が残ろうものなら、悔やんでも悔やみきれません。医療関係者の負担を大きくすることが分かっていながら、それでも救急外来の門を叩きたいのが正直なところです。

このようなより実践的なガイドブックがあれば、目の前の子供の症状が緊急の対応を要するものなのかどうかを判断するための手がかりにできそうな気がします。医療現場の殺人的な忙しさも多少(あくまで多少)は緩和されるのかもしれません。参考に使ってみようと思います。