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お気楽金融雇われ人の見聞録

フェロモン反応が同性愛と異性愛の分かれ目らしい

男性の汗などに含まれる男性ホルモン、テストステロンの誘導体「4,16-androstadien-3-One(AND)」と、女性の尿などに含まれる女性ホルモン様物質「estra-1,3,5(10),16-tetraen-3-ol(EST)」を、12人ずつの同性愛男性と異性愛男性、異性愛女性にかがせ、性行動に大きく関与している間脳視床下部の様子を、早期がんの診療などに使われるPET(陽電子放射断層撮影)装置を使って調べた。
ANDとESTは、異性を引き付ける作用がある性フェロモンの1種類とされている。
その結果、視床下部が活性化した物質は、異性愛女性の場合はAND、異性愛男性の場合はESTだったのに対し、同性愛男性の場合はANDだった。 (CNN.co.jp 2005年5月10日)
人間にも比喩でなく性フェロモンとして働く物質があるとは初めて知った。
この調査結果が正しいとすれば、男性から出るフェロモンに惹かれるか、女性からでるフェロモンに惹かれるかで、同性愛者になるか異性愛者になるか決まってしまうということか。人間の脳は奥が深いのか単純なのか良く分からん。

そうなると次に疑問に思うのは、どちらのフェロモンに惹かれるかを決めるのはどのような要因なのかということ。すなわち、遺伝的な要因で先天的に決まってしまうのか、生育環境などの後天的要因で変わり得るのかということ。まぁ、後天的な要因が全くないなどということはありえないのだろうが、今のところは何も分かっていないようなので、これからの研究に期待。

しかし、人間の性愛行動が性フェロモンのような「物質」に左右されているのだとすれば、誰かに惹かれるというのはその人の臭いに惹かれているということ?そして、パートナーが見つけられるかどうかは、自分の持つ性フェロモンに合った人物と遭遇できるかどうかに依存するということ?それはそれでえらく即物的な気もしてしまうのだが…。