聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

東京の暮らしの質は世界34位

アメリカの人材コンサルティング会社マーサー・ヒューマン・リソースが世界215都市を対象とした生活の質(Quality of Living)の調査結果を公表した。
この調査における生活の質は、ニューヨークを基準(指数:100)とした相対評価で表され、トップはスイスのジュネーブチューリッヒ。東京は34位でニューヨークの39位より少しだけ良い結果となったようだ。日本の主な都市では、横浜が36位、神戸が39位、大阪が46位、名古屋と筑波が53位にランクされている。因みに10位までにランクインした都市は下の表のとおり。
順位都市(所在国)指数人口(参考値)
1ジュネーブ(スイス)106.5約18万
1チューリッヒ(スイス)106.5約36万
3バンクーバー(カナダ)106.0約55万
3ウィーン(オーストリア106.0約150万
5フランクフルト(ドイツ)105.5約65万
5ミュンヘン(ドイツ)105.5約127万
5デュッセルドルフ(ドイツ)105.5約57万
8オークランドニュージーランド105.0約120万
8ベルン(スイス)105.0約13万
8コペンハーゲンデンマーク105.0約52万
8シドニー(オーストラリア)105.0約400万
34東京101.0約800万
39ロンドン100.0約800万
39ニューヨーク100.0約700万
Overall Quality of Living - Ranking
この手の調査に脊髄反射するのもなんだかなと思うが、人口が100万人を超えるウィーン、ミュンヘンオークランドシドニーはともかく、それ以外の街と東京、ロンドン、ニューヨークを比べるのは犯則だろう。ジュネーブってそんな住みよい街だったっけ?仕事で一週間滞在しただけだが、店が早く閉まってしまうので不便な思いをしたのになぁ、と思いつつサマリーを眺めていたら、ちゃんと注釈があった。
The Quality of Living index is based on several criteria used to judge whether an expatriate is entitled to a hardship allowance. A city with a high Quality of Living index is a safe and stable one, but it may be lacking the dynamic je ne sais quoi that makes people want to live in world-renowned cities such as Paris, Tokyo, London, or New York. Sometimes you need a little spice to make a city exciting. But that "spice" may also give a city a lower ranking.
この調査は海外駐在員が危険な目にある可能性の小さい都市が上位にくる仕組みらしい。ただ、そういう都市が必ずしも「刺激的」な都市とは限らないわけで、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリのような「刺激的」な都市はこちらのランキングは低くなると。納得。