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お気楽金融雇われ人の見聞録

電子マネー普及急拡大への期待

ドコモ、auに続いてボーダフォンもモバイルFelicaの搭載を決めた。ボーダフォンユーザーで電子マネーを本格的に使いたいと思っている私にとっては大歓迎のニュース。
ボーダフォンは2月24日、フェリカネットワークスと非接触ICチップ「モバイルFeliCa」の携帯電話搭載で合意したと発表した。
2005年10月をめどにモバイルFeliCa搭載携帯電話を国内で発売、2006年度以降発売の携帯電話には標準搭載を目指す(プリペイドを除く)。全世界のVodafoneグループ全体での端末調達を旨とする同社だが、「日本の市場を見たときに、このサービスは必須」(ボーダフォン)ということで、導入を決めた。(ITmediaエンタープライズ 2005年2月24日)
記事にもあるとおり、ボーダフォンはグループ全体で端末を調達することを基本方針にしているため、国内ではボーダフォンauに新サービス開始が遅れることが多くなった。そのあたりが嫌われて端末の純減などという憂き目を見たため、これ以上世界共通の端末調達にこだわるわけにいかないとの判断があったのだろう。もちろん、電子マネー付携帯電話が急速に広まるだろういう予想が背景にあるのも間違いない。

今さらといえば今さらではあるが、日本国内における携帯電話のサービス競争を見ていると、日本の消費マーケットは世界的には特殊、よく言えば先端的なんだなぁと強く思う。明らかに他の国から浮いている。ただ携帯端末メーカーからすれば、日本市場は単独の国としては大きいとしても残りの世界よりは小さいわけだから、世界全体で見た携帯端末のシェアにおいてノキアやサムソンの後塵を拝する一因とも言えるのかもしれない。まぁ、実際には携帯電話の規格の違いの方が影響は大きいのだろうが…。

電子マネーに話を戻すと、携帯電話への搭載に加え、偽造キャッシュカード・偽造クレジットカード被害の急拡大を受けて、それぞれのカードのIC化が急速に進みそうな状況になってきた。東京三菱銀行のようにIC化したキャッシュカードに電子マネーを載せる銀行も出てくるだろうから、携帯電話とキャッシュカード・クレジットカードの双方から電子マネーが普及して、いろいろな場面で使い易くなりそうだ。いよいよ小銭入れともおさらばか。