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お気楽金融雇われ人の見聞録

ダイエー再生のスポンサー探し

産業再生機構によるダイエーのスポンサーが、イオン、丸紅、キアコンの3グループに絞られた。
ダイエー支援、3候補に・イオン、丸紅、キアコン(NIKKEI NET 2005年1月21日)

再生機構の計画の骨子は、
  • 再生機構とスポンサーが三分の一づつ出資
  • 53か店を閉鎖、残りの210か店を一体で再生
  • 150か店ある総合スーパーは残し、衣料と住居用品の直営売り場を縮小、外部テナントを誘致
  • 食品スーパーを首都圏と近畿圏に出店
というもの。

イトーヨーカ堂は今回の入札で選に漏れてしまったが、鈴木会長が産業再生機構の再建案にネガティブな発言をしていたし、ショッピングセンター(SC)事業参入のニュースが事実だとすれば、自ら手を引いたということか。ダイエーの総合スーパーにテナントを誘致する案などはヨーカ堂のSC事業と思い切りバッティングするし。ウォルマートが提示した再建案も再生機構の案とは隔たりが大きかったということだから、再生機構の案は同業者がスポンサーを努めるには合理性に欠けるということなのかもしれない。

大手流通で唯一残ったイオンは逆張り戦略を選んだわけだが、どのような考えでダイエー再生にコミットしているのか気になるところ。ダイエーを飲み込んで、ヨーカ堂を規模で圧倒し、一人勝ちしようというところかな?

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