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お気楽金融雇われ人の見聞録

総合スーパーがデパート化?

イトーヨーカ堂が総合スーパーと専門店を組み合わせたショッピングセンター(SC) の運営に参入するそうだ。
ヨーカ堂がSC事業参入・来期600億円投じ6カ所開設(NIKKEI NET 2005年1月20日)

記事ではSC事業で先行しているイオンと激突すると書かれているが、うまくいくのだろうか。テナントを誘致して顧客の回遊性を高め客単価を上げましょうというのは、ずっと前から百貨店が得意とし、それにこだわったが故に売り上げの低迷を招いている店舗形態ではないのかな?

大西宏さんの「どうにも止まらない 百貨店売り上げ減」によれば、小売業にはホイールの理論という価格破壊をやった新しい業態がどんどん成長し主役の座を掴み、まるで水車のようにぐるぐる回わりながら主役が交代していくという考え方があるそうだ。流通の主役が百貨店(デパート)から総合スーパー(GMS)、ディスカウンターへと移り変わった流れは、この理論で説明できるそうだ。

今回の記事にあるようなGMSの代表選手たるイトーヨーカ堂、イオンによるSC事業の展開は、GMSのデパート化であるといえそうだ。そう考えると、これは時間を逆に回そうとする試みなんだろうか?


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