民主党、早くもギブアップ宣言？

21日に通常国会が召集されるが、民主党は国会が始まる前からギブアップ宣言を出してしまったようだ。
民主、通常国会での与党ペースに危機感（YOMIURI ON-LINE 2005年1月17日）

国会対策の役員が20人も集まって確認できたことは次の2点だけとか。

1. 「政治とカネ」の問題で改めて橋本元首相らの証人喚問を強く求めていく
2. NHKのプロデューサーが戦争報道番組の放送前に政治的圧力があったと主張している問題の徹底解明を求める

…国民は、ゴシップの暴露や追及を国会に求めているわけではなく、政策論争を期待しているんですがね。まさくにさんが「攻め手なし」の民主党で文字通り怒っているように、社会保障の問題や郵政民営化の問題、イラク復興問題など切り口はいくらでもあるだろうに。他にも北朝鮮との関係、中国との関係などいろいろ民主党としての独自色を出せる局面なんて山ほどあるはず。

一応それぞれの話が表面化したときに批判的なコメントはしているようだが、評論家じゃないのだから文句を言ってそれっきりというのは無責任だろう。野党っていうのは与党に対してカウンターの政策を提案してナンボだし、いやしくも政権政党になることを目指しているのであれば、与党の政策に対する対案を提示すべき。対案の作成もできないようなら政権を目指す党としての存在意義は無い。テレビに出て単発で政権批判すれば一時的に支持率が上がるように見えるかもしれないが、本当の意味での支持を得たいのであればやはり政権担当能力があることをきちんと示してもらいたいところ。

まぁ、それができないからこんな体たらくなんだよな。