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お気楽金融雇われ人の見聞録

デジカメ2強の世界シェア5割超え

デジタルカメラ首位のソニーと第2位のキヤノンは2005年の世界出荷を増加させる目標で、両社の合計シェアは5割を超える見通しらしい。
デジカメ2強ソニーとキヤノン、世界シェア5割超え(NIKKEI NET 2005年1月6日)

こういったニュースを見ると、企業が安定的な成長を実現するためには海外市場の存在が不可欠だなぁとつくづく感じる。

昨日、トヨタの2004年のアメリカでの新車販売台数がビッグ3以外で初めて200万台を超えたニュースがあったが、自動車産業などはとうの昔に国内市場は飽和しているため、(国内販売がある程度安定しているということが前提条件とは言え)海外販売の好不調が当該企業の業績を左右する構造が出来上がっている。

今後、日本国内の経済力や人口が急激に増加することはちょっと想像できないので、国内市場では常に限られたパイの奪い合いが行われることは避けられない。産業再生機構によるダイエーの再建計画が、財務面はともかく、スポンサー企業から見ると二の足を踏むような内容になっているとと私が感じるのも、飽和した国内市場を前提に再建策を考えざるを得ない点にある。

デジカメの国内出荷は2ヶ月連続で前年割れしているそうだから、デジカメも国内では飽和市場の製品となりつつあるようだ。あとは海外市場で売っていかないと販売額も利益も伸ばせないステージに入ったということであり、両社のデジカメ事業にとっては、強気な目標を打ち出しているように見えながら、2005年は結構重要な節目となりそう。


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