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お気楽金融雇われ人の見聞録

李登輝前総統へのビザ発給に中国が反発

王毅駐日中国大使は同日、都内で講演し「(李氏は)台湾独立勢力の代表的な人物。公職から退いたとはいえ、分裂活動を進める急先鋒(せんぽう)だ。考え直していただきたい」と述べ、李氏へのビザ発給の取り消しを求めた。(NIKKEI NET 2004年12月22日)
このところ中国共産党は、アジアカップのサポーターの反日行動を抑え切れなかったり、領海侵犯した潜水艦を3日間あからさまに追尾されたり、小泉首相靖国神社参拝を止められなかったりと、対日本外交上失点続き。失点を挽回しようとする焦りが、必要以上に高圧的な態度として現れてくるようだ。

前回、李前総統が来日しようとした時や昨年チベットダライ・ラマ法王が来日した時のように、台湾やチベット問題は中国の痛いところなので、更にテンションが上がってしまうのだろう。

中国は報復措置をちらつかせてビザ発給を思いとどまらせようとしていたが、表立った報復措置などは自分の首を絞める結果を招きかねないことは中国自身が良くわかっている。分かっているからこそ、コメントのテンションが際限なく上がるわけで、日本は、今のまま中国の思惑に載せられることなく粛々と手続すれば良いと思う。


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