コーポレートブランド価値ランキング
一橋大学大学院の伊藤邦雄教授が、コーポレートブランド価値(CB価値)の2004年版ランキングをまとめた。
ブランド価値ランキング(2004年版)
CB価値は、企業のブランド総合力を示す指標で、顧客や従業員、株主の企業ブランドに対する認知度や忠誠度を数値化し、ブランドが将来生み出すであろうキャッシュフローを現在の金額価値に換算したものだそうだ。一橋大学の伊藤邦雄教授と日本経済新聞社が共同で開発した「CBバリュエーター」を用いて計測する。
トヨタ自動車が3年連続のトップを確保し、上位3社は同じ順位だった。順位の上昇が目立ったのは、前回13位から6位となった日産自動車、28位から15位となった三菱東京フィナンシャル・グループ、22位から16位となったブリヂストン。逆に順位が下がって目立ったのは、4位から7位になったソニー、10位から13位になったローム。
CB価値は、算出の過程で時価総額を使っているようなので、本来並べて比べるようなものではないのだろうが、興味本位でランキング上位20社のCB価値と11月30日時点の時価総額を比べてみた。
107%の任天堂をはじめ、70%台のキヤノン、ソニー、セブン-イレブン・ジャパン、ロームなど比率が高い企業は、企業の規模や財務の健全性といった要因よりは、企業イメージや収益性が前面に出てくる企業と言えるだろうか。そうなると、13%の三菱東京フィナンシャル・グループや20%台の東京電力、野村ホールディングスなど比率の低い企業は、企業規模や財務の健全性が先行する企業というまとめ方ができそうだ。
…と、ここまで書いて気づいたが、時価総額対比のCB価値比率の高い企業は、日経新聞や日経ビジネス誌で良くお見かけする顔ぶれですな。
ブランド価値ランキング(2004年版)
CB価値は、企業のブランド総合力を示す指標で、顧客や従業員、株主の企業ブランドに対する認知度や忠誠度を数値化し、ブランドが将来生み出すであろうキャッシュフローを現在の金額価値に換算したものだそうだ。一橋大学の伊藤邦雄教授と日本経済新聞社が共同で開発した「CBバリュエーター」を用いて計測する。
トヨタ自動車が3年連続のトップを確保し、上位3社は同じ順位だった。順位の上昇が目立ったのは、前回13位から6位となった日産自動車、28位から15位となった三菱東京フィナンシャル・グループ、22位から16位となったブリヂストン。逆に順位が下がって目立ったのは、4位から7位になったソニー、10位から13位になったローム。
CB価値は、算出の過程で時価総額を使っているようなので、本来並べて比べるようなものではないのだろうが、興味本位でランキング上位20社のCB価値と11月30日時点の時価総額を比べてみた。
一番右の列が時価総額に対するCB価値の比率だが、思ったより会社によるばらつきが大きい。金額は億円。
コーポレートブランド(CB)価値ランキング 順位 会社名 CB価値…① 時価総額…② ①÷② 今回 前回 1 1 トヨタ自動車 68,585 139,346 49% 2 2 NTTドコモ 42,330 89,822 47% 3 3 キヤノン 34,315 45,819 75% 4 5 ホンダ 31,587 46,313 68% 5 6 NTT 27,247 72,724 37% 6 13 日産自動車 25,726 49,050 52% 7 4 ソニー 25,351 34,741 73% 8 7 武田薬品工業 23,764 44,997 53% 9 8 セブン-イレブン・ジャパン 19,554 25,839 76% 10 9 任天堂 18,805 17,539 107% 11 12 松下電器産業 11,853 37,556 32% 12 11 東京電力 9,615 33,281 29% 13 10 ローム 8,653 11,678 74% 14 14 東海旅客鉄道(JR東海) 8,613 18,838 46% 15 28 三菱東京フィナンシャル・グループ 8,361 63,562 13% 16 22 ブリヂストン 8,359 16,097 52% 17 15 東日本旅客鉄道(JR東日本) 8,218 22,640 36% 18 20 シャープ 7,389 18,360 40% 19 18 野村ホールディングス 7,386 28,447 26% 20 21 花王 7,365 14,246 52%
CB価値は日経新聞(2004年12月17日朝刊14面)、
時価総額はYahoo!ファイナンスの月間株価ランキング情報:全市場時価総額(2004年11月30日)
107%の任天堂をはじめ、70%台のキヤノン、ソニー、セブン-イレブン・ジャパン、ロームなど比率が高い企業は、企業の規模や財務の健全性といった要因よりは、企業イメージや収益性が前面に出てくる企業と言えるだろうか。そうなると、13%の三菱東京フィナンシャル・グループや20%台の東京電力、野村ホールディングスなど比率の低い企業は、企業規模や財務の健全性が先行する企業というまとめ方ができそうだ。
…と、ここまで書いて気づいたが、時価総額対比のCB価値比率の高い企業は、日経新聞や日経ビジネス誌で良くお見かけする顔ぶれですな。