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アメリカ、北朝鮮経済制裁に慎重姿勢

訪米中の小池沖縄・北方担当相がラムズフェルド国防長官、アーミテージ国務副長官らと会談した。アメリカ側は日本で論議が高まっている北朝鮮に対する経済制裁に慎重姿勢を見せたそうだ。「米、北朝鮮経済制裁に慎重姿勢・小池担当相と会談」 (NIKKEI NET 2004年12月14日)

記事によれば、アメリカの指摘のポイントは以下2点。
  • 制裁というカードを見せるのは有効だが、実際に始めると逆に裏をかかれることもあり大変
  • 制裁のタイミングや方法については工夫の余地あり
これは経済制裁へ向けて着々と環境が整いつつあることを裏付けるニュースだろう。

アメリカは、北朝鮮への経済制裁について、やるなら効果的なやり方を考えたほうが良いと言っているだけであり、別に経済制裁に反対しているわけではない。むしろ後押ししているといって良い。(「米国務省報道官『北朝鮮制裁論、日本政府の判断を尊重』」 NIKKEI NET 2004年12月14日)

今回、日本単独の経済制裁アメリカが慎重姿勢を見せたことで、日本国内でも、本当に効果的な経済制裁の実施に向けて、6カ国協議なり国連安保理なりを使った集団での経済制裁へ向けた議論の道筋ができる。

小泉首相と小池大臣、それにおそらくは安倍幹事長代理、アメリカも一枚噛んだ良い連携プレーだと思う。

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