ウクライナ選挙法改定
選挙法が改正され、ウクライナ大統領選挙は再投票に向けて動き出した。
ただ、報道を読む限り、これまで大統領が握っていたであろう権力は、大部分が議会と首相に移ることになるわけで、ユシチェンコ候補は大統領に当選したとしても、首相と議会の多数派を現在の与党に押さえられるようなことになれば、実質的にあまり身動きの取れない状態に置かれる可能性もありそう。
どうもクチマ大統領の老獪な立ち回りだけが目に付いてしまうのだが、ユシチェンコ候補に肩入れしてきたアメリカ・EUとしては、より民主的な体制が樹立されるということで、結果オーライなのか?
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ウクライナ大統領選挙は再選挙へ(2004年12月2日)
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ウクライナ最高会議(国会)は8日、憲法と選挙法の改正案を賛成多数で可決した。公正な選挙の実施を目指す選挙法の改正と引きかえに大統領の権限を大幅に縮小する改憲案を一括採択することで与野党陣営が妥協に達した。(NIKKEI NET 2004年12月9日)ただ、選挙法の改正と引き換えに決定された憲法改定で、大統領の権限は次の通り大きく縮小される。
- 大統領は議会の多数派から首相候補の提案を受けて指名し議会が承認
- 大統領の閣僚指名権は外相と国防相だけ、他の閣僚は首相が指名し議会が承認
- 首相と閣僚の解任権限は議会が持つ
- 議会の任期を4年から5年に延長
- 州知事の任命権を大統領から首相に移譲
ただ、報道を読む限り、これまで大統領が握っていたであろう権力は、大部分が議会と首相に移ることになるわけで、ユシチェンコ候補は大統領に当選したとしても、首相と議会の多数派を現在の与党に押さえられるようなことになれば、実質的にあまり身動きの取れない状態に置かれる可能性もありそう。
どうもクチマ大統領の老獪な立ち回りだけが目に付いてしまうのだが、ユシチェンコ候補に肩入れしてきたアメリカ・EUとしては、より民主的な体制が樹立されるということで、結果オーライなのか?
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