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長男Nの読書感想文 - 伊豆の踊子

伊豆の踊子 長男Nは、夏休みの読者感想文で「伊豆の踊子」にチャレンジ中。学校の推薦図書リストから見繕ったらしい。お世辞にも読書家とはいえないNであるが、川端康成は名前聞いたことあるし、ノーベル文学賞受賞者だし、ということで興味を持ったらしい。きっかけはともかく、色々読んでみるのは大事だよね、ということで早速読んでみたものの、どうも話のイメージが湧かない模様。

話のイメージが湧かないんじゃ感想文も書けないよね。いい機会なので、これまで「伊豆の踊子」を読んだことがなかった父もお助けマンとしてざっと読んでみた。……確かにこれは背景知識として、当時の学生の位置付けや職業の知識を持ってないと、読むのはしんどい。

旧制高校って何?とか、旅芸人って実際のところどんな職業?とか、大正末期から昭和初期あたりの社会について、ある程度の前提知識が必要。それなしに読んでも、単に「旅行中の学生が、かわいい踊子のことがちょっと気にいって、旅は道連れとばかりに一緒に旅をする話」で終わってしまいそう。これじゃ単なるストーカーだ。

余計なことかな?とは思いつつ、二人で30-40分ほど話をして、当時の旧制高校の学生や旅芸人の社会的な立場についてだけ補ってみた。貴重な時間を割いて読書をするんだから、補える前提知識は補っておいた方が豊かな読書ができるというもの。それを受けて彼がどのような感想を持ったかはわからないが。

それはそれとして、この話は若い時期、それも文中の「私」(数えで20歳)より若い時期に読むべき話ですな。長男Nが触れるタイミングとしてはちょうどよかったか、ちょうっと早いくらいかな?

こんなおっさんになってから読むと、色々見えすぎてしまって、得られる感想も瑞々しさに欠けて仕方がない。これが「大人」になるということなのね……orz

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