聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

鳩山さんの「腹案」は「やってはいけないこと」のオンパレード

首相「腹案」に痛烈な「ノー」…徳之島
沖縄の米軍普天間飛行場の移設受け入れをめぐり、鹿児島県・徳之島で18日に開かれた反対集会には、予想を上回る島民約1万5000人が結集し、鳩山首相の「腹案」に痛烈な「ノー」を突きつけた。
首相にとって、徳之島は沖縄からの「県外移設」の切り札だったが、地元の頭越しに甘い見通しのまま始まった検討は、頓挫がほぼ確実となった。
(2010年4月19日 読売新聞)

自民党政権時代に決まっていた話を蒸し返して、引っ掻き回し、収集不能な状況に陥れた挙句、「『腹案』がある」と風呂敷を広げた中身がこれか…orz
表に出た瞬間に葬り去られる「腹案」ってなんなんだ。思いつき以外の何物でもない。
沖縄の県内移設案と徳之島案のどちらが妥当かどうかは、正直、よくわからない。でも一つ言えることは、今回のドタバタ劇はチームでプロジェクトを進める上で「やってはいけないこと」のオンパレードだということ。

たとえば、

「過去の経緯を踏まえていない」:
どんなプロジェクトでも、文字通りゼロから組み立てることはあまりない。基本的には、過去の検討の中でさまざまな可能性が浮かんでいるはずで、それらの可能性が比較検討された結果、今の姿があるはず。現行の姿に問題があるのは事実としても、少なくとも過去どのような検討がなされて今の姿になっているのか、踏まえた上で新しい案を出さなければ、過去から携わっている人に「刺さる」提案にはならない。
今回のケースで言えば、沖縄県内移転案は自民党政権時代に曲がりなりにも合意に至っていた。
合意に至るまでに日本政府、米国政府(軍)、沖縄県が、それぞれの立場で検討を加え、必要な譲歩・妥協をしているはずで、譲歩・妥協を引き出すために膨大なエネルギーが費やされている。
そういった関係者の努力に対する配慮が何もない状態で、「腹案」という名の思いつきを垂れ流されたって、「はい。そうですか。」と飲める人はいない。

「利害関係者に適切な根回しがなされていない」:
特に大きな影響を被る関係者に対する根回しが全くなされていない。
今回のケースで言えば、米軍はせっかく決まった案を振り出しに戻されてしまうし、徳之島にとっては土地の負担、地場産業に与える影響、環境面の負担などポジティブ・ネガティブ含め、さまざまな影響が生じる。
にもかかわらず、政府から両者に対して事前にサウンディングがなされていた形跡はない。
両者ともに「寝耳に水」状態で、「腹案」という名の(以下略)

「言う相手によって話す内容が変わる」:
「約束した期限を守っていない」:
これはプロジェクト推進以前の問題。こんなことを公然と繰り返す人間を誰が信用するのか、誰が一緒に仕事をしたいと思うのかって話。
こんな状態で、「腹(ry

↓共感できるエントリーだったらポチッとお願いします。励みになっています。
にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ