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守りたいのは民主党ではなく支持母体

[北教組事件]小林氏続投 地元民主に賛否(毎日新聞) - livedoor ニュース
小林氏はグレーのスーツ姿で会見場に現れ、陣営幹部が起訴されたことを謝罪するメモを厳しい表情で読み上げ、頭を下げた。進退を問われた小林氏は「真摯な態度で政治活動をし、有権者の皆さんに(責任を)果たしていきたい」と辞職を否定。事件への関与は「(違法とされる献金を)存じておりませんし、報告も受けておりません」と否定した。
(2010年3月22日 毎日新聞

「秘書の犯罪は議員の犯罪」(by 鳩山由紀夫)のはずだが、陣営幹部であれば、「知らない」とひとこと言えば、関係性を遮断できるというのは、便利な発明ですね。

この話、出てきた当初からメディアの報道は真っ黒な印象を抱かせるような論調だったので、よほど確実な物的証拠があがっていたのかと思いきや、逮捕された陣営幹部は「完全黙秘で頑張っている」らしい。 ということは、物的証拠はあがっていないのか、かなり弱いものしか見つかっていないということかな。

別に小林議員にも陣営幹部にも肩入れする気は全くないけれど、たいした物的証拠をもっていない場合、検察は自白頼みで公判維持できるんだろうか?
このところ、自白頼みの事件の分が悪いように思うので、本件がどういう経緯を見せるか興味深いところ。

判断は裁判を待つとして、インタビューを読む限り、小林議員は党内の働きかけだけでは、どんなことがあっても議員を辞めそうにないな。
ここで、わが身かわいさで逮捕された陣営幹部を裏切ったら、自分が母体から粛清されるということがよくわかっているのだろう。
連合幹部の「完全黙秘で頑張っている」というコメントは、彼女に対する身内からの脅し以外の何者でもないよな。
彼女にとって、守るべきは民主党ではなく、支持母体の北教組であるということ。
民主党は、その辺を踏まえて対応しないと、要らぬ火傷を負いそうな雰囲気。

「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」のだが、小林議員なんて「一部の奉仕者」以外の何者でもないよな。与野党ともに「一部の奉仕者」ばかりなのは、本当に勘弁してもらいたい。

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