聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

インターネットスキルとして子供に何を教えたらいいのだろう?


※「聞いた、見た、読んだ。」からの転載です





ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の調査によると、保護者の多くは自分がインターネットの使い方を子どもに教えられるだけのスキルを持ち合わせていないと感じているらしい。






調査を実施した保護者の約5分の1に相当する18%が、インターネットの安全な利用方法を子どもにどう教えたらよいか分からない、と回答している。ただし、子どもに対してインターネット教育を行うのは、保護者の仕事だと認識している人は多いようだ。回答者の67%が、保護者向けの適切なアドバイスをより多く行って欲しいと、IT業界や政府に求めている。また、全体の75%が、学校でより適切な指導をより多くの時間を割いて行って欲しいと回答している(CNET Japan 2005年5月2日)






LSEの調査はイギリスの保護者を対象にしたものだが、日本でも他人事ではないように思う。昨年佐世保で発生した小学生の殺人事件も、元をたどればインターネット上のトラブルが要因になっていたということであり、情報セキュリティやネットワーク上のエチケット、モラルに関する教育をどう行うべきかもう少し議論があってもいいような気がする。





佐世保の事件で大きくクローズアップされた学校におけるIT教育、情報セキュリティ教育は、その後どうなっているのだろう?


文部科学省からは、すでに「情報化への対応」として施策が展開されているようだが、生涯学習政策局の小川参事官のインタビューを読む限りでは、教員個々人のITスキルはともかく、IT教育、情報セキュリティ教育に関わるノウハウの蓄積はこれからという様子が伺える。


我が家にもこれからどんどんPCを使うようになるであろう子供たちがいるので、教育現場でのノウハウの蓄積には大いに期待しているが、今目の前にある課題として家庭でインターネットの安全な利用方法をどう教えるか、悩ましい問題。親である自分はインターネットを日常的に使うようになったのが成人してからのことなので、成長過程にある子供がインターネットからどんな影響を受けるかとか、インターネットとどう関わるべきかということについて、これといって定見があるわけではない。何をどうやって教えたらいいのか、正直五里夢中という気分である。





ファイアウォールやコンテンツフィルターを使って、インターネット上の危険にさらされないようにしておくことは前提としても、子供が自分だけでインターネットに出て行く時のことを考えれば、情報セキュリティに関する基本的な知識は押さえておく必要があるだろう。インターネット上のモラルとして他人を誹謗中傷しないことはもちろん、他人から誹謗中傷を受けた時に華麗にスルーすることなんかも教えておくべきかもしれない。





うーん、こうしてざっと挙げただけでもやるべきことが結構多そうだ。頭が痛いなぁ。