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お気楽金融雇われ人の見聞録

ころちゃんはだんごむし

ころちゃんはだんごむし (かわいいむしのえほん)

ころちゃんはだんごむし (かわいいむしのえほん)

石の下に住むダンゴムシのころちゃんは、兄弟の中で一番小さいだんご虫です。落ち葉のご馳走を食べ終わって、兄弟みんなで散歩に出るのですが、カマキリに襲われたり、モグラに襲われたりとハプニングに見舞われます。果たして、ころちゃんは無事に家まで帰れるでしょうか…。

身近な虫、ダンゴムシのころちゃんが主人公のお話です。

暖かくなって、この頃は我が家の周りでもイモムシやダンゴムシが見られるようになりました。下の息子は虫好きで、アリの行列やイモムシ、ダンゴムシを見つけると、歩き回る様子を飽きず眺めています。指でつついたりもしているので、虫にしてみればいい迷惑なのでしょうが…。我が家には昨年の夏にもらったクワガタムシが冬越しして元気でいるのですが、これの世話も弟のほうが熱心なようです。

上の息子も虫が嫌いというわけではないのですが、はまり具合という点では明らかに弟の方が上回るようです。親から見ると、育った環境にそんなに大きな差はないと思うのですが、段々とそれぞれの好みが分かれてくるのは面白いところです。

ころちゃんの方は危ういところで難を逃れ、脱皮をして少し大きくなってお話は終わります。絵本の最後についている解説によれば、ダンゴムシは脱皮を繰り返して大きくなりますが、成虫になるまで1年以上かかり、寿命は3年から5年くらいあるとのこと。ころちゃんも、まだまだ何度も脱皮しながら大きくなっていくのでしょう。

ちなみにこの本の作者、高家博成さんは、多摩動物公園の昆虫飼育係を務めている方だそうで、ダンゴムシの解説の内容が実に充実しています。恥ずかしながらダンゴムシのことは、これまでほとんど知らなかったので、寿命の話をはじめ初めて知ることばかりが書かれており、親のほうが勉強になる絵本です。