聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

ちょっと手を入れすぎなんじゃないかなぁ

機会があって地域の小学校の社会科作品展を見ました。この社会科作品展というのは、地域の小学校の児童たちの夏休みの自由研究が展示されているもので、今年は自分たちの身近な町や物について調べようというのがテーマだったようです。3年生、4年生あたりだと、近所の街灯の数を調べてみたり、近所の川を河口からずっと遡ってみたり、インスタント食品のパッケージの配色パターンを調べたりと、「地道に手間と時間をかけて調べてみました」という作品が主に展示されていました。インスタント食品の配色パターンの研究などはなかなかおもしろい着眼点ですよね。

ただ、中にはちょっと9歳や10歳の子がここまでやれるかぁ?と疑問を感じてしまうような作品もいくつかあって、周りの同年代の子供たちの作品からは明らかに浮いてしまっていましたね。まぁたまたま大変早熟な子供の作品だったのかもしれませんが、こういうのはどうやって理解したらいいんでしょうね。この年代の子供にとって、調べたことをきちんとまとめるということは、かなり難しいスキルなので、大人が手助けしてやらなければ形が整わないというのは当然としても、ちょっと手を入れすぎなんじゃないかなぁと。

もちろん、良かれと思って手を加えてやっているんでしょうけれど、途中から親や先生の自己満足になってないか?という匂いがして、長い目で見たときにどこまで子供のためになるのかというと、ちと疑問が残りましたね。せっかく子供ががんばって調べ物をしたりしたのだから、せめて「子供の作品」と言える範疇に収めておいてもらいたいところです。