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お気楽金融雇われ人の見聞録

955票差かぁ

願わくばせっかく芽が出かけた自民党民主党の政策競争が、955票の差で地元への利益誘導競争に先祖がえりしてしまうのは勘弁して欲しいところ。

千葉7区の衆議院議員補欠選挙は、わずか955票差の大接戦で民主党候補の太田さんが当選しました。落選した自民党候補の斉藤さんも本来の総選挙でこの差であれば間違いなく比例で復活しているでしょうが、そこが補欠選挙の厳しいところですね。

一夜明けたメディアは「民主党が復活の兆しを掴めるか?今後の小沢党首の党運営に期待」みたいな論調で今回の補欠選挙を総括しています。まぁそれはその通りなのですが、これが民主党にとって良かったかどうかは良く分かりません。

今回の補欠選挙で明らかになったのは「民主党が復活する道は、いわゆる『政党クラシック』への先祖がえりしかない」ということじゃないかと思えます。要するに、与党であれば「地元への利益誘導型」政治、野党であれば対案路線ではなく、旧社会党のような「抵抗路線」の政治ということです。

それって有権者民主党に対して「政権準備政党」としての役割ではなく、「抵抗政党」としての役割しか期待していないということの裏返しではなかろうかと思えます。もともと小沢さんは「抵抗路線」派ですし、今回の勝利を踏まえて「抵抗路線」への傾斜をさらに強めていくのでしょうが、それが民主党が政権に就くためのステップになるのかどうか疑問です。

まぁ、今回の敗戦を受けた自民党でも「自民党クラシック」が息を吹き返してくるでしょうから、次の総裁如何では自民党民主党も先祖がえりしてしまう可能性がゼロではないのが悩ましいところです…orz