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お気楽金融雇われ人の見聞録

前原代表が不憫でならない

「口は出すけど手は動かさない」という人っていますよね。「プロジェクトがより良くなるように意見を出しているんだ」という振りをしながら、自分がプレーヤーとして手を動かさなければならない場面ではあれこれ理由をつけて結局何もしない人たち。こういう行動が伴わない人は、だんだん周りの信頼を失って、何を言っても聞いてもらえなくなることが常ですが、民主党にはこんな「「口は出すけど手は動かさない」議員が多すぎます。

民主国対委員長に渡部恒三・元衆院副議長
民主党は、自民、旧新進の両党で国対委員長を経験した長老を起用するという異例の人事で、前原氏の党内基盤を固め、党の立て直しを図る考えだ。
前原氏は2日、渡部氏について「党を挙げて難局を乗り切り、反転攻勢に出るには、経験と知識が必要だ。うってつけの方にお願いできた」と記者団に強調した。渡部氏は「民主党は結党以来の危機にひんしている。再生のきっかけになればと思い、老骨にむちを打って引き受けた」と語った。(YOMIURI ON-LINE 2006年3月2日)

今回、責任を取って辞任した野田国対委員長の後任のなり手が結局出ず、ほとんど隠居していた渡部さんを引っ張り出さなければならなかったというのは、民主党のいつものドタバタとは言え、ちょっと理解できません。そういえば、年金未納騒ぎで当時の代表菅さんが辞任した後も同じでした。あの時も結局党首のなり手が表われず、幹事長を務めていた岡田さんが押し出されるように代表に「就任させられた」のでした。

結局は、わが身かわいさで傷が付かないように立ち回る議員が集まっているということなんでしょう。自分たちに追い風が吹いている時は調子が良いのに、いざ逆風が吹き出すと身内である永田議員の梯子を外してしまうだけでなく、身を縮めて他人の後ろに隠れて何もしない。

味方にこういう議員しかいない前原代表が本当に不憫でなりません。