聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

「聞いた、見た、読んだ。」的2005年10大ニュース

「聞いた、見た、読んだ。」のエントリーでアクセス数が多かったものを「『聞いた、見た、読んだ。』的2005年の10大ニュース」としてカウントダウンしてみました。

10位:東武伊勢崎線竹ノ塚駅の踏切事故(2005年03月16日)
今年はこの踏切事故を皮切りに、土佐くろしお鉄道宿毛駅JR西日本福知山線JR東日本羽越線と大きな鉄道事故が続きました。先日の羽越線の事故はともかくとして、どの事故についても共通して言えるのは必ず発生するヒューマンエラーに対する制度面、システム面での備えがあまりに貧弱ということです。
関連エントリー
JR西日本と土佐くろしお鉄道のその後(2005年11月01日)

9位:今月は川崎市長選挙に行かなくては (2005年10月04日)
一生活者としては、国政の行方も大切ですが、足元の地方行政の方向も大事という問題意識で地元の川崎市長選挙に向けたエントリー。想定した読者は川崎市民だけという極めてニッチなエントリーでしたが、市長選挙当日(10月23日)は、このエントリーと続編の「川崎市長選挙 - 両候補者の施策を比較してみた(2005年10月18日)」へのアクセスが殺到し、1日あたりの最多PVを記録しました。

8位:竹島問題に透けて見える日本の限界(2005年03月17日)
実は今年は日韓国交正常化40周年を記念した「日韓友情年2005」とされていたんですよね。ところが、靖国だ、歴史認識だ、竹島だと違う形でどんどん盛り上がってしまったのが皮肉といえば皮肉、面白いといえば面白い年ではありました(日韓友情年2005が盛り上がってきました(2005年03月02日))。ただ、お互いが言いたいことを言いあって、譲れるところ譲れないところについての認識をある程度共有して初めて「未来志向」の関係が結べるようになると思いますので、今はその過渡期と考えるべきなのでしょう。

7位:総合スーパーがデパート化?(2005年01月20日)
イトーヨーカ堂が総合スーパーと専門店を組み合わせたショッピングセンター(SC)運営に乗り出すことに対するエントリー。今年のイトーヨーカ堂グループ(今はセブン&アイ)は、この後もセブン・イレブンが定価販売を捨ててしまったり、電子マネー業務に今さら単独進出することを打ち上げたり、西武百貨店・そごう(ミレニアムリテイリング)を買収してみたりと迷走しているなぁという印象です。来年以降、蒔いた種の収穫を得られるかどうかお手並み拝見です。
関連エントリー
セブン&アイがミレニアムリテイリングを救済買収(2005年12月26日)
セブン・イレブンの電子マネー戦略大丈夫?(2005年11月30日)
セブンイレブンの飲料値下げは吉と出るか凶と出るか?(2005年09月02日)

6位:JR西日本福知山線の事故に思う(2005年04月26日)
今年発生した最大の鉄道事故JR東日本羽越線の事故もそうですが、鉄道はレールを脱線してしまうともうリカバリーが効かないという点で、極めて脆弱な部分を抱えた交通機関だということを認識した上で安全対策を考える必要があるのでしょう。

5位:中国はそのうち足下を掬われるんじゃないか?(2005年04月12日)
中国での反日デモに対するエントリー。反日デモが発生した当時、日中戦争に対する歴史認識小泉首相靖国参拝がデモの原因だという論調を声高に主張する勢力が国内にもいましたが、10月の首相の靖国参拝とその後の日中関係を見ればそれが明確な誤りであったことが証明されました。
関連エントリー
ついに「靖国」カード賞味期限切れ(2005年12月01日)

4位:日本振興銀行の苦境(2004年12月05日)
日本振興銀行は、中小企業向けに無担保融資で資金供給というビジネスモデルより経営陣の確執などゴシップねたの方が目立ってしまいました。発表によれば中間決算では目標達成とのことですが、大小の金融機関が中小企業向け無担保融資市場でしのぎを削るようになった状況で、木村会長の動静も含めて今後どうなるか要注目かなと思います。
関連エントリー
日本振興銀行の決算を検証してみた(その1)(2005年06月08日)
日本振興銀行の決算を検証してみた(その2)(2005年06月09日)
日本振興銀行の中間決算(2005年11月02日)

3位:萩国際大学の破綻(2005年06月23日)
学生を確保できないと大学も破綻する時代になったという意味でエポックメイキングな出来事でした。日本の人口も減少を始めたことが明らかになったことですし、今後大学の生徒確保のための競争はどんどん激化していくのでしょう。子を持つ親として各大学にお願いしたいことは、教育内容や研究内容、財務内容を充実させることはもちろん、それらの情報を可能な限り開示していただきたいということですね。
関連エントリー
学生に大学破綻のリスクを負わせるのは無理があるでしょう(2005年10月25日)

2位:日本の安保理常任理事国入りのメリット?(2004年12月13日)
日本にとって、今年の国連外交における最大のテーマが安保理常任理事国入りだったことは間違いないでしょう。結果的にG4案は葬り去られてしまい、これを外務省の失態だという論調もありましたが、「日本はアメリカべったりではない」という事実を国連の場で見せたという点で今回の動きは間違いではなかったと思います。

1位:郵政民営化法案骨子-なんか問題あるのか?(2005年04月05日)
当然といえば当然ですが、今年最も注目を集めたニュースは郵政民営化でした。このエントリーはあちらこちらのサイトで取り上げて戴いて、個人的にも印象深いエントリーです。郵政民営化そのものは、今さら改めて言うべきことはありませんが、これが片付いたことで少子化問題や年金、医療費などの懸案が動き始めたことが内政面で最大の良い影響だと思います。
関連エントリー(カテゴリー):
11. 郵政民営化