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お気楽金融雇われ人の見聞録

小泉派の忘年会

私は単純に小泉派(無派閥派?)結成と理解しています。その証拠に既に派閥に入った新人議員は排除していますし。

退陣後の小泉首相
83人という大量の新人議員が誕生した先の総選挙で、小泉首相は新人議員に対して無派閥でいることを奨励したが、今回の忘年会は事実上の小泉派の旗上げだと見る向きもある。事実、年末に支給される「モチ代」についても、無派閥新人議員を派閥に入会した新人議員よりも優遇している。無派閥新人議員の優遇には党内に反発の声があり、当初は派閥に所属している議員も忘年会に参加させるよう求めたが、これについては頑なに拒否している。(外交のファンタジスタ

9月の総選挙以降の小泉首相は、いかにレームダック化を避けるか、影響力を保つかに腐心しているように見えます。「麻垣康三」の遇し方といい、民主党の前原代表に大連立を持ちかけてみたり、この新人議員たちの扱いなどもそうです。

苦々しく見ている向きもあるようですが、政治を混乱させないという意味では任期いっぱい影響力を保持し続けようとすることが悪いこととは思いません。実際、アメリカのブッシュ大統領イラク政策、ロシアのプーチン大統領はエネルギー政策を梃子に影響力を保とうと動いて、今のところそれなりに効果が出ています。小泉首相は政局をリードすることで影響力を保とうというアプローチを取っているのだと思います。

忘年会の場で小泉首相は、「政治の世界が良く分かっていない人は(派閥に)急いで入るものではない。(来年9月の自民党)総裁選で起こることをよく見ておくといい。誰が首相になるかでがらっと変わる」と指摘したそうですが、首相を退いたあとも議員の任期は残ること、50人もシンパをつかんでいることを踏まえれば、誰が首相になるかを見て、場合によっては小泉首相主導でがらっと「変える」つもりなんでしょう。