聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

やっぱり釈然としない

「誤発注なかりせば」成立したであろう株価で決済するということですが、これが「公正な」価格形成なんでしょうか?

株誤発注、91万2千円で現金決済…損失400億円超
みずほ証券が総合人材サービス業、ジェイコムマザーズ市場)の株式を大量に誤発注した問題で、株取引の決済を行う日本証券クリアリング機構は12日、ジェイコム株の買い手全員に、株券の代わりに1株あたり91万2000円の現金を支払って強制的に決済する措置を正式に決めた。
(略)
同機構は、上場初日の8日に1株91万2000円で取引が成立しかけた時に「1円で61万株売り」の誤発注が出て株価が急落したことから、買い手への支払額を1株91万2000円とした。(YOMIURI ON-LINE 2005年12月13日)

みずほ証券東証が誤発注の事実を開示しない間に売買を完了した投資家に対しては、誤発注の影響をモロに受けた株価による売買を看過して、誤発注を見越してホールドした投資家や証券会社の自己売買部門に対しては、ご丁寧に誤発注の影響を排除した価格で決済してやると…、ふぅ~。