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お気楽金融雇われ人の見聞録

メールのやり取りで社内力学を分析?

社内力学、メールのやり取りで分析…日本IBMが開発
日本IBMは、社内の部署間の連係がうまくいっているかどうか、実際の業務の実権を握っているのはどの部署か、などの「社内力学」を、企業内の電子メールのやり取りから分析する新技術を開発した。
(中略)
部署やグループ会社との間でやり取りされたメールの送受信数、頻度、経路などを積み上げ、部署同士の連係の相関図をつくる。多くの部署との間でメールを受発信し、社内に影響力がある部署や、受発信が少なく連係が不足している部署などを洗い出すことができる。 (YOMIURI ON-LINE 2005年8月29日)
日本IBMが面白そうなツールを開発しました。一度実物のデモを見てみたい気がします。

情報の出入りが激しい部署が重要な部署であるというのは一面の真実とは思いますが、素朴な疑問として、部署別のメールの多寡で部署の重要度をどこまで判断できるのでしょうか。管理スパンの広い部署が重要な部署と判断されてしまうような気がするのですが、ひねりが無さ過ぎですかね?

メールに乗る情報の質をどういう基準で判定しているのかも気になるところです。最近わが社内では、社内スパムメールよろしく、宛先やccが膨大な数になるメールが飛び交って問題になっていますが、社内スパムメールを飛ばしまくる担当者を抱えた部署が重要な部署だと判断されるのも何だかなぁという気がします。いずれにしろ、メールの流量であたりをつけるにしても、質の判定は人間の判断が必要なのでしょう。

送信先がいつも同じだったり、来たメールを他に転送するばかりの部署は、他の部署と統合した方が良いと判断できる。」という記事の記述を見る限りでは、重要な部署を探し出すより、むしろ過疎になっている部署をあぶりだす効果を期待すべきツールのような気がします。