聞いた、見た、読んだ。

お気楽金融雇われ人の見聞録

夏が凝縮された絵本−なつのいちにち

なつのいちにち

なつのいちにち

まさに「ナツ!」と言わんばかりの表紙。本屋で平積みされていた表紙に惹かれて衝動買いしてしまいました。大胆なアングル、強烈なコントラスト、ページを開くとぎゅっと凝縮された夏が見開きいっぱいに迫ってきます。

小学校低学年の男の子かな?麦わらをかぶり、網をもって家を駆け出す少年。海辺の防潮堤の上を走り、田んぼの真ん中を抜け、神社への階段を駆け上がり、渓流を飛び越えて、目指すのはあの虫。

虫取りに夢中になったことのあるお父さんなら、あの時の高揚感が夏の蒸し暑さや降るようなセミの声と一緒に甦ること間違いなしです。私なんかは、初めて読んだとき、鳥肌が立ってしまいました。タグは小学1-3年生向けにしましたけれど、むしろお父さん向けの絵本かな?

子供らも、自分の子ができた時に、こうして自分の子供時代の夏を鳥肌と一緒に思い出してくれるといいなと思います。そのためには、いろいろ見たり聞いたりする機会を作ってやらなきゃいけないとね。親父がノスタルジーに浸ってちゃいけませんな。