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お気楽金融雇われ人の見聞録

異文化こみゅにけーしょん−にじいろのさかなとおおくじら

にじいろのさかなとおおくじら (にじいろのさかなブック)

にじいろのさかなとおおくじら (にじいろのさかなブック)

バタバタしているうちに1ヶ月も更新が滞ってしまいました。本家ブログに書きましたが(こちら)、4月から環境が変わったことが原因の一つなんですが、ぼちぼちと更新を続けていこうと思います。

さて環境が変わるといえば、学校で言えば進学・進級や転校、会社で言えば転勤や転職というように、新しい環境に飛び込んでいかなければいけない局面というのは少なくありませんが、新しい環境に入ってすぐというのは、お互いのバックグラウンドが分からないこともあって、どうしてもギクシャクしてしまいますよね。子供らも4月からそれぞれ進級して新しいクラスでの生活が始まっていますが、うまく溶け込めているのかな?

私なんかは、そういう新しい環境になじむまで、まるで外国に居るんじゃないかと思うほど「異文化コミュニケーション」な時間を体験することになりますが(お互い様でしょうが)、まぁ子供らは(見る限り)大人たちよりすんなり仲良くなりますよね、すごいなぁとおもいます。まあ今年は二人とも単なる進級でなじみの顔が多いからそう見えるのかな。いずれにしろ、ありがたいことです。

今回取り上げた「にじいろのさかなとおおくじら」も、そんな異文化コミュニケーションを取り上げたお話です。

にじいろのさかな、にじうおたちが住むエリアにおおくじらがやってきましたが、どうもお互いの考えていることが分かりません。そりゃお互い口もきいていないのですから当たり前です。そのうち、にじうおたちはおおくじらが自分たちを食べてしまおうと思っているんじゃないかと考えるようになり、雰囲気はどんどん悪くなっていきます。

そこで、にじうおが出て行っておおくじらと話をした結果、お互いの誤解も解け、改めて仲良しになる、というお話なのですが、このお話のキモは「にじうおとおおくじらはながいあいだはなしあった」というセンテンスに尽きるでしょう。バックグランドの違う人々(この話は魚とくじらですが)が分かり合うためには、ちょっとやそっとの話ではなく、やはり長い長いコミュニケーションや話し合いの積み重ねが必要だということですね。

逆に言うと、そういう部分を言葉なしに飛び越えることができる子供たちというのは、やはりすごいもんだなぁと思いますね。